利用状況のオプトアウト

Cuerda-Feed-total では、プラグインの品質向上やサポート対応のために、RSS へのアクセス状況やフィード生成まわりの最低限の情報を、クエルダ側で把握できるように設計しています。 一方で、運用ポリシーや社内ルールの観点から、「こうした利用状況の送信自体を行いたくない」という選択肢も、明確に用意しておきたいと考えました。 そのため、本プラグインには「利用状況のオプトアウト」のための項目を、基本設定の中に設けています。

利用状況のオプトアウトとは

ここでいう「利用状況のオプトアウト」とは、Cuerda-Feed-total が行う次のような挙動を、管理者の判断で停止できる仕組みを指します。

  • RSS フィードへのアクセス状況を、クエルダ側で集計できるようにするためのログ送信
  • フィード生成時に、診断用のデバッグ情報をフィードに埋め込み、クエルダ側が挙動を読み解きやすくするための補助情報出力

これらはいずれも、「プラグインの動作傾向を把握し、不具合や仕様改善のヒントとする」ことを目的としたものであり、 一般の閲覧ユーザーに直接見えるものではありません。 しかしながら、情報の外部送信に敏感な環境では、たとえ内容が限定的であっても「送信しない」という選択を取れること自体が、重要な前提になります。

基本設定に用意された 2 つのオプション

Cuerda-Feed-total の「基本設定」には、利用状況のオプトアウトに関わる次の 2 つのチェックボックスがあります。

  • 「RSS アクセスログ送信を無効にする」
  • 「RSS フィードへのデバッグ情報出力を無効にする」

RSS アクセスログ送信を無効にする

この項目にチェックを入れると、Cuerda-Feed-total は RSS へのアクセス状況に関するログを、クエルダ側へ送信しなくなります。

アクセスログには、たとえば次のような情報が含まれる想定です。

  • どの配信先向けフィードが、どの程度の頻度で取得されているか
  • フィード生成処理が成功したか、エラーで終了したかといった状態
  • プラグインのバージョンや WordPress のバージョンなど、動作環境に関するごく限定的な技術情報

これらの情報は、プラグインの品質改善や、障害発生時の原因究明に役立てるためのものですが、 「自社のネットワークから外部へのログ送信は許可しない」といったポリシーをお持ちの場合には、 このチェックをオンにすることで、アクセスログの送信を完全に停止できます。

RSS フィードへのデバッグ情報出力を無効にする

この項目にチェックを入れると、Cuerda-Feed-total は RSS フィード内へのデバッグ情報の埋め込みを停止します。

デバッグ情報は、フィードそのものの構造や設定状態を、クエルダ側がより正確に把握するための補助的なメタ情報です。 専用のタグやコメント領域など、人の目には触れにくい形で付加されるため、通常の配信先や読者には影響を及ぼしませんが、 「本番のフィードには、必要最低限の情報だけを載せたい」という設計方針の場合には、 このチェックをオンにすることで、そうした補助情報の出力を抑えることができます。

オプトアウトを選ぶことのメリット

これら 2 つの項目にチェックを入れ、「利用状況の送信を行わない」設定とすることで、次のようなメリットがあります。

  • 社内ポリシー上、「外部へのログ送信」を原則禁止としている環境でも、安心してプラグインを導入できる
  • 本番環境のフィードを、仕様上必要な要素だけに絞り込みたい場合に、デバッグ用の付加情報を抑制できる
  • ネットワーク構成や監査ポリシーによっては、外部連携を極力減らしたいという要請に応えられる

Cuerda-Feed-total は、配信品質の向上と同時に、「情報を出さない権利」を明示的に守ることも大切にしたいと考えています。 この 2 つのチェックボックスは、そのための出口にあたる機能です。

無料サポートをご利用いただく際のお願い

一方で、設定や挙動に関する無料サポートをご利用いただく場合には、 クエルダ側で「いまどのような設定で運用されているか」「フィードがどのような状態で生成されているか」を把握できることが前提となります。

具体的には、次のようなケースがこれにあたります。

  • 特定の配信先でフィードが正しく読み込まれない、もしくは一部の記事が出力されない場合
  • 関連リンクや地域コードなど、出力ロジックに関する挙動を詳しく確認したい場合
  • 本番環境での配信開始前に、設定一式をレビューしてほしい場合

このような場面では、

  • 「RSS アクセスログ送信を無効にする」のチェックを一時的に外す
  • 「RSS フィードへのデバッグ情報出力を無効にする」のチェックも一時的に外す

ことで、クエルダ側がログやデバッグ情報を通じて状況を正確に読み取ることができ、 より的確なアドバイスや不具合解析を行うことが可能になります。 問題解決後に、再びオプトアウトの設定へ戻していただくことも、もちろん構いません。

運用ポリシーとの折り合いのつけ方

もし、社内のセキュリティポリシーやコンプライアンス上の理由から、 常時のログ送信が難しい場合には、次のような運用もひとつの方法です。

  • 通常運用時は、2 つのオプトアウト項目にチェックを入れておく
  • サポート依頼や不具合調査の期間だけチェックを外し、調査完了後に元の設定へ戻す
  • この運用方針を、社内ルールやシステム運用手順書の中にあらかじめ明記しておく

Cuerda-Feed-total は、配信品質の向上と、媒体側のポリシー尊重とのあいだに、できるだけ無理のない落としどころを用意することを目指しています。 「利用状況のオプトアウト」は、そのバランスをとるための、ささやかなスイッチです。 必要な場面では遠慮なくご活用いただきつつ、サポートが必要な際には一時的なご協力をお願いできれば幸いです。

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