Cuerda-Feed-total が出力する RSS において、channel/title は「このフィードはどの媒体から発行されているのか」を示すための要素です。
配信先名や用途名を盛り込むのではなく、媒体そのものの名乗りとして、安定したタイトルを保つことを目的としています。
ここでは、Cuerda-Feed-total Ver.4 における channel/title の出力ロジックについて説明します。
RSS の channel/title は、新聞でいえば題字にあたる部分です。
読者が直接この文字列を見ることは多くありませんが、配信先の検証ツールや運用画面では、
「どの媒体から届いたフィードなのか」を識別するための基礎情報になります。
Cuerda-Feed-total では、この役割を踏まえ、channel/title には次の二つの性質を持たせることを基本方針としています。
Cuerda-Feed-total Ver.4 では、channel/title を「サイト全体としてのタイトル」または「フィード専用に指定されたタイトル」のいずれかから決定します。
配信先名(たとえば「Yahoo!ニュース」「LINE NEWS」など)は、channel/title には含めません。
配信先ごとの違いは、URL や拡張要素の構成で表現し、タイトルそのものは媒体を表す名前として保ちます。
channel/title の値は、次の優先順位で決定されます。
channel/title としてそのまま使用します。
channel/title として使用します。
この二段階のロジックにより、通常はサイト全体のタイトルがそのままフィードのタイトルとして機能しつつ、 必要な場合には配信先ごと・用途ごとにより細かなタイトルを指定することもできます。
媒体運営によっては、一つの WordPress サイトから複数のフィードを発行し、 それぞれに少しずつ異なる役割を持たせたい場合があります。 たとえば、「総合ニュース」と「スポーツ専用フィード」を分けて運用したいといったケースです。
そのような場合、プラグイン設定画面で各フィードに対して専用のタイトルを登録しておくことで、
channel/title にもその区別を反映させることができます。
一方で、特に分ける必要がない媒体では、サイトタイトルのみで十分なため、
専用タイトルを設定しなくとも、自然な形で運用を続けられます。
Cuerda-Feed-total は、どの配信先向けのフィードであっても、
channel/title の中に配信先名を組み込まない設計としています。
これは、次のような考え方に基づいています。
配信先との区別は、フィードの URL や拡張要素、あるいは管理画面上の表示によって行います。
channel/title は、その上位にある「誰が情報を発行しているのか」という軸に専念させることで、
媒体としての一貫性を保ちます。
channel/title は、フィード取得側にとって「フィードそのものの名前」に相当します。
頻繁な変更は、配信先の設定画面や監視ツールに混乱をもたらすおそれがあります。
Cuerda-Feed-total のロジックは、専用オプションかサイトタイトルかの二択に絞ることで、
タイトルが不用意に揺れ動かないよう配慮しています。
媒体名の変更や大きなリブランディングが行われた際には、
まず WordPress の「サイトのタイトル」を見直し、
必要に応じてフィード専用タイトルの項目も更新してください。
こうして整えられたタイトルは、そのまま channel/title に反映され、
すべての配信先に対して新しい媒体名を一貫して届けることができます。
開発環境や検証用サイトでは、専用タイトルの項目に「○○新聞(開発環境)」といった文言を登録しておくことで、 本番サイトからのフィードと明確に区別することができます。 この場合も、配信先名を含める必要はなく、「どの媒体」「どの環境」からのフィードなのかが分かる表現にとどめることを推奨しています。
Cuerda-Feed-total の channel/title は、このように、
媒体名と運用上の区分を静かに支える要素として設計されており、
個々の記事タイトルやカテゴリ構造とは切り離された、安定した名乗りとして扱われます。
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